てるみ

竜とそばかすの姫のてるみのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

キャラクターデザインだったり、インターネットの世界観アートが個性豊かに混沌と描かれているのに対して、現実世界がある種シンプルに描かれている。
仮想世界のデザインに少し気持ち悪さ?や違和感を感じたけど、
この対比が、仮想世界における個性の発揮というか、現実世界で抑圧されている個々の性質が強調されている結果なのかな、と思って、
それを含めて絵が綺麗でした。

仮想世界、現実世界、
どちらも長所短所があって、
どちらを否定するでもなく、
上手い付き合い方は大切だよね、
といった細田守さんの得意分野でした。

ただ、現実世界でしか感じられないことは確かにあって、
そこから目を背けるも自由だけど、
立ち向かうことで見える幸せもあるから、
それを感じれるように、
少しの勇気と根性を持って生きていこうって、そんな泥臭い映画でもあったなあ。

鈴が現実の姿で歌ってる姿には、
何か安心感があって、
誇張しない、ありのままの姿で
個性が発揮される姿が美しかったなあ。

好きでした。賛否両論あるかもしれないけど。
個人的には、最後の、
鈴の純粋な力強さにはグッと来たな〜。
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