中村佳穂とmillennium paradeが作品に関係していることがわかり、前作の「未来のミライ」で下がっていた細野熱が再熱。これは見なければと。
中村佳穂の歌を最大限楽しめるようにIMAXで鑑賞。これは大正解。もはや歌に支えられていると言ってもいい本作は、普通の音質では駄作になってしまうのかもしれない。それほど中村佳穂の歌の力が素晴らしく、ベルを演じる上で最適の配役であった。その証拠に彼女が歌うシーンでは鳥肌が止まらず、「歌よ」のシーンでは涙を抑えることができなかった。
しかし、泣いたのは彼女の歌声が原因であり、ストーリーは問題あり。
まず、竜が他のキャラクターに「醜い...」みたいに言われていたシーンが確かあったが、その醜さがあまり出せていなかった。美女と野獣では人間が野獣のことを醜いと言うのはわかるが、今作のようにアバターの世界では「醜さ」を表現することが難しく、どちらかといえば気持ち悪いキャラクターが、竜のことを醜いと言うのは少し無理がある。
またジャスティンを悪者にしきれていない感じがした。客観的に見たらジャスティンのやってることを悪とは言えない。
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※ここからはネタバレになるかも?※
最後に竜の中の子に会いにいき、その父親から竜を守るシーン。父親が殴れずに「ッん!...んんんん〜」みたいにずっと唸って帰っちゃうのはよくわからなかった。「すずをぶん殴るがすずはじっと見つめ続け、どうしようもできず帰る」とかの方がよかった。
細かいツッコミどころはまだまだあるが、それも含めすべて中村佳穂の歌によって帳消しになった。
IMAXで観なければもう少し評価は低いと思う。
忘れてたけど、幾多りら声優うますぎ