今までの細田守作品で一番劇場映えする作品なんじゃないかと思う。本編導入から引き込まれる演出だったし、Uの世界観はサマーウォーズの時より壮大。
歌唱シーンはどれも素晴らしかったし、映像も現実と仮想現実のテイストの違いとかがサマーウォーズ何かと比べてもより洗練されてた。
そして何より個人的に感動的だったのが、歌唱シーンを無音で誤魔化さなかったこと。そしてそれが期待以上の斬新さと洗練度で満足させてくれた事。架空の伝説のロックバンドや歌姫を持ち出す作品は前例があるが、その中でも今作は群を抜いて、「新しいアーティスト」を作中で文字通り創り出す事に成功した作品だと思う。
正直シナリオ自体の整合性やら後始末やらは今までの細田守作品と同じくらい雑だとは思うんでそこはうんって感じ。あとは美女と野獣の上澄みだけのオマージュが許容できれば普通にいい作品だと思う。