HRKNさんの映画レビュー・感想・評価

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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.8

青春、世界の危機、厨二病、陰謀論、ジョーク、そしてカタストロフィ。

原作は未読。内容としては、古典的アニメ作品の骨組みに、ここ何年かの時事ネタで仕上げた作品といった印象。

演技映像は映画アニメとし
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マリウポリの20日間/実録 マリウポリの20日間(2023年製作の映画)

5.0

どんなCGや演出を用いても及ばない、文字通り「命がけ」の映像記録。

まずはこの映画に出てくる映像を撮影したAP通信の記者に敬意を表したい。あえて映画のレビューとしてのスコアをつけるべき作品か悩んだが
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十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.2

ミニマム傑作映画。

最小限の舞台に、最小限の設定。そこに詰め込まれる最高級の俳優陣と最大級の展開。特に各登場人物に名前すら与えられてないのに、それぞれを混同せず最後まで混乱しなかったのは演技と脚本の
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ティファニーで朝食を(1961年製作の映画)

3.6

オードリー・ヘプバーンの美しさを堪能する映画。この映画だけで写真集ができるんじゃないかと思うくらい主演のオードリー・ヘプバーンに目を奪われる。

他のレビュー通り、シナリオはあんまり。とはいえマイナス
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ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.7

半分モンスターバース、半分モンキーバースのタッグマッチ大怪獣バトル映画。

前作に引き続き怪獣プロレスてんこ盛りで脳死エンジョイアブルな一作。ただ半分くらいは猿同士の殴り合いで、なんの映画見てたかよく
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ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

3.7

ジェイク・ギレンホールを堪能する映画。

声に出して読みたい名前のハリウッド俳優堂々の第一位、ジェイク・ギレンホール(個人的感想)。その存在感、肉体美を存分に楽しめる一作。

特に何も考えずに楽しめる
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羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

ずうっと気になってたけど観れてなくて、AmazonPrimeに来てたからようやく鑑賞。

「〇〇の金字塔」は陳腐な定型賛辞だと思ってたけど、これはガチモンのサイコスリラーの金字塔と言っていい。

何よ
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変な家(2024年製作の映画)

2.8

予告だけ見て鑑賞。

ミステリーかと思ったら割とガッツリホラーだった。ホラーの中でもミッドサマーみたいに展開にゾクゾクするというよりは、映像で突然「ワッ!」て出てくるのにビックリという形。

所々いい
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陰陽師0(2024年製作の映画)

3.0

和風ファンタジー自体、実写ではあまり見かける機会がないのでそういう意味では新鮮。

とはいえCGはやや粗さが目立つ。あと呪術に関しては心理的錯覚や深層心理世界での出来事がベースだから、アニメ呪術廻戦み
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.7

前作は壮大でありながらもろ導入といった雰囲気のまま終わったところだったが、今作はその分の期待を上回るガッツリ展開てんこ盛りだった。

予想外にしてスペクタクルな展開と演出、最高の俳優陣に重厚感のある音
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

5.0

「我は死なり。世界の破壊者なり。」

オッペンハイマー自体は、昔に読んだ柳広司の「新世界」でフィーチャーされていたときから興味深い人物だと思っていた。また、それをクリストファー・ノーランが映画化すると
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オーバー・ザ・トップ(1987年製作の映画)

3.8

アマプラで鑑賞。ざっくり言えば、家族映画×ロッキーといった映画。

「シェフ 三つ星フードトラック始めました」みたいな内容が好きな人なら特に好きだと思う。

親子の絆が回復するドラマを描きつつ、しっか
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カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.7

あまりヤクザ要素は考えずに気楽に見れるコメディ映画。所々クスッとなるシーンもあったし、総じて良かったと思う。特にエンドロールあとのワンカットは映画の後味がかなり良くなった。

とはいえ、ハチャメチャに
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

情報過多で殺される映画だった。しかしその中でも不思議なバランスの中で成立してる不思議さを兼ね備えた映画でもある。

まずはその身一つで一つの人生を演じきったエマ・ストーンが凄かった。幼少期から思春期を
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ある閉ざされた雪の山荘で(2024年製作の映画)

3.5

二転三転のどんでん返しは流石は原作東野圭吾といったところ。でも久我が入ってきた経緯とか、井戸のくだりとか正直釈然としないところが目立った。

ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

「ゴールデンカムイ」の映像化として評価するか、一本の実写映画として評価するかでかなり意見が割れそうな作品に感じた。

自分はアニメだけ一通り見た人間だが、かなりそのまま実写にすることに成功していたよう
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ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

4.0

人機を分かつ境界線、それは物理的構造か、それとも概念的情愛か。古典は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」から提起されてきた不朽のテーゼ。

人の創造は、ついに創造主を超える段階にある。AI技術が不気味
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.2

個人的にヒーロー映画の評価はヴィランで大きく変わる。わかっていた事ではあるけど、やっぱブラックマンタがダサすぎて全く入り込めなかった。その割に尺割いてるし、真のボスはあっけないしでヒーロー映画として微>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

3.8

アマプラで鑑賞。普段ホラーは見ないけど素直に面白かった。

緊迫感のある演出や先の読めない展開で常に飽きることなく楽しめた。

見終わったあとにグラバー役がイーサン・ホークって知って、その存在感に納得
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65/シックスティ・ファイブ(2023年製作の映画)

3.0

アマプラで鑑賞だけど、そこまで酷いとまではいかないけどまあ悪いところは目立つ映画だった。

SF、恐竜、ホラーとみんなが好きそうなもの詰め込んだ割に、それらを纏める脚本や設定の詰めが甘すぎる。

65
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

4.3

スパイファミリーの良いところが詰まった2時間だった。ジョークもよし、シナリオもよし、映像もよし。個人的には期待以上だった。

やっぱりスパイファミリーはフォージャー家にフォーカス当てたエピソードが好き
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.7

まあ楽しい作品だった。音楽もシナリオも映像も単体作品として良かったし、ティモシー・シャラメが相変わらずいい目の保養になった。

でも父親のエピソードとかガン無視で違和感あったから調べてみたら基になった
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.6

まあ脳死で見る分には丁度いい映画。感動はなくアクションも期待を上回るといった感じではなかったが特にがっかりもなかったかなと言う印象。

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

(字幕がいい時間帯上映がなかったので)吹替で鑑賞。ディズニー100周年作品としてはやや荷が重かったように思う。

いい点を上げるとしたら、至るところに散りばめられた過去のディズニー作品を思わせる演出や
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

「これが僕の世界での【完璧な日常】。」

壮大な物語、圧倒的熱量のラブロマンス、奇想天外な展開、これらは今作には一切登場しない。あるのはやや変わり者の中年独身男性トイレ清掃員の平凡な日常。

しかし不
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アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

4.8

アマプラで鑑賞。見てて恥ずかしくなるような展開や演出は苦手で、この作品はそれが多めな印象だけど、最後まで見て本当に良かった作品。

AIを扱う作品は、殆どが行き過ぎたAIの「暴走」だったり「人類への反
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シング・フォー・ミー、ライル(2022年製作の映画)

3.9

総レビューから期待してた分を割りとしっかり超えてきた個人的には佳作と言っていいミュージカル作品。

歌しか歌えないワニへの配役としてショーン・メンデス抜擢したの良采配過ぎたし、ストーリーもシンプルで良
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.8

予告編は個人的には心配な印象だったけど、見て良かった作品。

しっかり怪獣映画してたし、戦争での死とゴジラに立ち向かっての死というのが作品の中でしっかり差別化できてたのが好印象だった。

ゴジラのデザ
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(2023年製作の映画)

3.6

「戦国武将はかっこいい」という幻想に対して真っ向から切り込んでいく作品。

権謀術策渦巻く血の雨降りしきる戦国時代。そんな時代の頂点に君臨する奴らなんて、「どいつもこいつも狂ってやがる」に決まってるだ
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マーベルズ(2023年製作の映画)

3.3

ヒーロー三人いてニック・フューリーとかもいたわりにドラマとして薄味だったしヴィランもキャラが立たなかったりで、正直シリーズ作品数こなすための映画に見えた。

ダンバースの長期不在の理由告白のシーンは少
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正欲(2023年製作の映画)

3.8

「明日を生きていく」ことを考えさせられる作品。

長きにわたって背負い続けている性的志向の十字架。親すらも「他人」として感じる社会からの隔離。信じてはもらえないが、間違いなく「私達は存在している」。
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駒田蒸留所へようこそ(2023年製作の映画)

4.0

映画好き兼ウイスキー好きとして見逃せない一作。

エンドロールで流れてくる、錚々たる日本を代表するクラフトウイスキー蒸留所の数々たるや、この映画の本気度が伺える。

シナリオは仕事や家族ものの王道を征
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.0

マーティン・スコセッシの描く圧倒的緊迫感のあるネイティブアメリカンの悲劇的歴史の一幕。簡単に調べたところ、原作は小説だがノンフィクションということで、実話らしい。

今作のテーマは、金と権力の魅惑に駆
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ゆとりですがなにか インターナショナル(2023年製作の映画)

3.6

ドラマ未鑑賞だが素直に楽しめた。とはいえ傑作というわけでもなく普通の日常コメディ。

多分酒飲みながら自宅サブスクで観るのが正解なように思う。劇場じゃなくて、在宅「リモート」で。

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.7

色とりどりの化学反応を楽しむ映画。

予想以上に化学であり、ラブロマンスであり、ファンタジーでありつつ現実にも重ねられる多様性と恋愛の物語だった。

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