まさに細田守監督集大成という作品。
圧倒的サウンドと映像で魅了してくる。
この2点は細田作品の中でもぶっちぎりトップではなかろうか。
ネット社会が抱える希望と問題点にも着手している。
主人公達が抱えるトラウマと、克服し成長する様も良し。
素材だけで見れば歴史に残る傑作誕生!
と叫ばれても納得。
なのだが。
何故だろう。
中盤辺りの眠気が凄い。
恐らくだが全編に渡って既視感が凄いのだ。
それは美女と野獣であり、
そして哀しきかな監督自身が作ったサマーウォーズであり。
だから次の展開がアリアリと読めてしまう。
竜が誰なのかというミスリードも簡単に予想出来てしまう。
上手く表現出来ないが、
一流の素材を用意し、
素晴らしい盛り付けはされているが、
全てクックパッドで出てるマニュアル通りの調理法なので、
『どっかで食った事あんな』感がある。
そんな感じなんです。ごめんなさい。
とはいえ前述した様に集大成。
細田守監督の得意所を存分に出しているので観といて損は無し。
初めて時かけやサマーウォーズを観た頃を思い出す。
あの時の勢いが改めて戻ってくる事を願っている。