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竜とそばかすの姫のMのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【現代ネット社会の反映】
細田守監督自身が言っていたように、今の社会はインターネットやSNSが生活に深く、入り込んでいる。
その社会をそのまま映し出した映画。

昔から誹謗中傷はあったけど、それがインターネット、SNSと深く結びついた今。映画の中では、誹謗中傷やネットの世界を否定するのではなく、事実としてありのまま描かれている。だからこそ、今のネット社会について自分で考えさせられる。もし映画内で、誹謗中傷やネット世界を批判するセリフがあったら、多分、今の社会に向き合い直そうと、素直に思えてはなかったと思う。

竜を一方的に批判して、「正義」を応援する大人。竜を応援するのは子どもたち。その応援すらも頭ごなしに批判する大人たち。

ストーリー的には無くても成り立つのに、スポンサーを入れたのも面白いと思った。世間の意見次第で、簡単に寝返るスポンサー。

バーチャル世界の美女と野獣
・名前ベル
・バラ
・お城、踊り、歌

脚がない犬
脚には全く触れずに、当たり前なことかのように話が進むのが良い!
日常生活だけじゃなく、テレビや映画でも見た目も多様な人が出ていることに、気づかないくらい、当たり前の世界にしたい!

映像
バーチャルの世界の描き方が好き。
最初に世界に入り込むところ、ライブ会場やクジラ

音も良い!ベルの歌声がきれいで耳が幸せだった!

【違和感があったところ】
・鈴が竜を助けに行き、抱き合った時の竜の「大好き」
それまでの2人の関係性的にも、竜の性格的にも、あの状況で自然に出る言葉ではないと感じた

・竜の父が鈴に見つめられて尻餅つく場面
私だったら、尻餅じゃなくて、ベルが子どもなのに、色んなことを訴えてくるその眼差しに、イライラして、言葉にならなくてキレて去る、にしてたかなあ
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