眠い

竜とそばかすの姫の眠いのネタバレレビュー・内容・結末

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーやミュージカル映画に対して、「なぜ感情が高ぶると人は歌い出すのか分からない」と思ってしまうなら、寒く感じちゃうよね。

極力ネタバレを避けてきたから、賛否両論の否の理由がやっと分かった。
二番煎じは必ず○○に似てると言われちゃうけど、自身の過去作品に似てるってなるとわざとなのかな…?とも感じる。
そうなると、じゃあこの設定はあれに似てるな、これはあれっぽいな、と考え出して止まらない。いっそオマージュしてると言って欲しい。余計な思考が作品に浸りたい自分を邪魔してくる。

本当に感動したし、もう一度観たいしもう一度泣きたい。いや必ず泣くだろう。
それくらいグッとくるシーンは2時間のうちに散りばめられていた。

だけどなんだろうな?
たかぶるシーンが多いからこそなのか、涙が引いてスン…となる、所謂だれる場面が多く目立つような気がする。
あっちこっちするシーンがどうも多くて、理解してついて行こうとするとスンとなる。
バスで父親とのメッセージは泣けた場面な筈だけど、大合唱が終わって涙が引いてきたタイミングだったから正直今じゃない気がすると思った。
母親が死んでから何年間もあった父親との気まずさ。何度も伏線張ってた割に、顔も見ず1分で父子問題が解決しちゃうなんて。
せめて父親も廃校に駆けつけていて送っていこうか?を回収してくれたり、駅に送り届けてそこで直接言ってくれるとか…

すずの成長は分かったし泣けたけど、他のキャラは全員中途半端のままに掘り出されて処理されていないままな感じ。結局どうなったの?が多い。不完全燃焼のままエンドロールに入ってしまった。
あれ!エンドロールだ!もう終わりなんだ!という気持ち。そういう意味では2時間じゃ短かった。

バーチャルの世界だから何でもありなのも、後半のご都合展開なのも楽しいけど、如何せん設定が詰め込まれすぎてて統一感もない気がする。
あと、何でそこでそうなる!?って展開が3~4回あって、思わず首を傾げた。

音楽自体は本当に最高でサントラ欲しい。
あの合唱シーンを見るためにもう一度映画館へ行きたい。


追記・・・
やっぱりどうしても言いたい。細田守監督作品は声優選びが苦手。YOASOBIの曲使ってないのにikuraが出るのはどういう事なの…?素人感が集中力を削ってくる。声の判別ができない。今のどっちの声?なんて言った?
これ私だけなのかな。せめて上手な俳優さん起用して欲しい。
眠い

眠い