秀作。
見たことがあるようなもの、そして見たことがないものが沢山詰まっていて、また“変わった”映画を繰り出してきた!顔出しも一般化して匿名性も変化してきた今らしいネットと現実の境界線の引き方で、もはやどちらのパートも寓話的に見えてくる不思議な感触の映画でした。
時かけを期待してサマウォが出てきたり、サマウォを期待しておおかみこどもが出てきたりと、毎回映画に臨むチューニングを失敗してきたのですが、これまでの傾向や事前情報から、大衆向けの皮を被ったとびっきり実験的な物が出てくる......という予想で臨んでみたら、いい具合に馴染みました。
ご都合主義的なつつき方をすると多分キリがないような映画なんですけど、自分の中でしっくりこれたのは、Uの内外問わず「現実的に考えたら無茶があるかもしれないけど、この話の意味合いならこうあって欲しいよね」的な込めたい意図が見えるのが良かったです。