このレビューはネタバレを含みます
Uの世界観と音楽、演出がめちゃ良きでした。中村佳穂の歌声がひたすらに心に沁みるのよね…。
でも全体的に脚本が好きになれない。特にラストがひどい。
忍くんは一体なんなんよ…。自分は全く関係のない超安全圏から、すずちゃんに「正体晒して歌え」って…。幼い頃にすずちゃんに「守ってあげる」とか言ったらしいけど、なにも守ってませんやん。
あとDV男がいる遠い土地に女子高生1人で行かせるなよ…。誰かまともな大人はおらんのか。顔怪我して帰ってきた子に「おかえり〜！」じゃないのよ。しかも恵くん兄弟の抱える問題なにも解決してないやん…。子供だけでどうにかできる問題じゃないっていうか、ちゃんと大人が守ってあげてよ。すずちゃんのお父さんとか大人たちが後を追って東京に→警察官や児相職員連れて追いかけてきて、すずちゃんとDV父が対峙するシーンにかけつける→恵くん兄弟保護、座り込むDV父に警察官近づいて話聞かせてと声掛け…とか、そういう安心できるラストじゃダメだったんか？？？
中村佳穂を起用したことがめちゃくちゃ素晴らしいからそれだけで観て良かったし、公開当時に映画館に足を運んでいればとさえ思う。それだけに他の粗が目立つ。
