むるむる

竜とそばかすの姫のむるむるのレビュー・感想・評価

竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)
2.0
中村佳穂さんやmillennium paradeの起用で音楽的な期待もあったのですが、音楽というブーストがあるにも関わらず払拭できない脚本の粗が気になってしまい、残念ながら細田守監督作品の中でもワーストに近い感想を抱きました。
映像や音楽は素晴らしかっただけに、よけいに粗が際立ってしまったようにも思います。

登場人物の感情の流れや動機に納得感がなく、脚本の都合上こういう行動に移らなければ物語が進まないからこうさせている、というように感じてしまい、そこが気になり続けて最後まで納得できなかったという感想です。とくにラストは完全にご都合主義なので、あのようなテーマを扱うならば本当の解決をしっかり模索して描いていただきたかったです。