竜とそばかすの姫のさーたんのレビュー・感想・評価

地上波放映時、「人を助ける」目的のためにネット上から現実生活に干渉するという禁忌を犯すストーリーに、(実際のネット上である）SNSでは非難が集まっていたのを覚えている。しかしじっくり鑑賞してみれば、この作品そのものが「匿名で語るバーチャルコミュニケーションの著しい影響力と抑制の効かない攻撃性」を危ぶみ、バーチャルと現実が相互に補完し合いながら生きやすい道を見つけていく未来図を現代に提示している。何気なくこぼれるように歌う歌が、いいよねー。