風来坊

プリズナーズ・オブ・ゴーストランドの風来坊のレビュー・感想・評価

2.0
例の問題以前に園子音監督は「愛のむきだし」を観て合わないなと思ったので、他の作品は観ていません。
今回もスルーするつもりでしたが、好きなニコラス・ケイジさんが主演なので仕方なくです。

大体、日本の監督が海外に行くと向こうのプロデューサーにやり込められて、自分の色を出せないのですが園子音監督は自分の我を通したというのはこの監督らしいなと思いました。
監督がニコラス・ケイさんにやらせたい事をぶっ込んだと思いますね。

しかし、歌や掛け声や白塗りに色鮮やかな色彩と、ことごとく演出がスベっている…。
気をてらうのは良いですが、観てるこっちは置いてきぼりの監督の自己満足が否めません…。

ごちゃ混ぜな多国籍の日本も描写もよくある物で新しさは感じません。
設定や世界観も「ニューヨーク1997」「マッドマックス」に何処となく似ていて既視感満載。

歳がバレるけれど白装束はパナウェーブ研究所を思い出した(笑)
ヒロインが急に強さ覚醒したり、壮大な世界観を見せた割には終盤は駆け足で呆気なく悪役も急にショボくなる…。

ニコラス・ケイジさん、ソフィア・ブテラとハリウッドの一級品を使ってこれは無いなぁ…。
殺陣はまあまあ良かったが、金玉とママチャリしか記憶に残らない映画でした。ニコラス・ケイジさんは楽しそうに演じていました。

日本での評価は散々ですが、海外の評価は割りと良くて海外の方はやっぱりヘンテコジャパニーズが好きなんだなとつくづく思いました。
風来坊

風来坊