けったいな町医者のsimoneのネタバレレビュー・内容・結末

昨年見た「人生の終い方」のような映画と覚悟していたので心構えていたが、作品はしめっぽくなく、明るささえ感じられた。主人公の長尾先生の「死は敗北ではない」という考えが作品にも滲み出ていて監督の真摯さが伝わってきた。もちろん、哀しい場面に涙が止まらなくなるのだが、それも悲愴感だけではない。

音の整理、構成、編集が素晴らしく、気持ちが映画に入り込み見入ってしまった。

最後の看取りのところも見事。余韻がずっと体に残っている。