碧

ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODYの碧のレビュー・感想・評価

4.0
ホイットニー演じるナオミ・アッキーの見た目に違和感を感じつつ、やはり観に行った私。

始まって数分であの歌声を聴いたら、違和感とかどうでも良くなった。
リボン風のバンダナを見た時はもう「ホイットニーだ!」と。
♪I Have Nothingでは映画『ボディガード』も思い出したりで、早いうちからまんまと感情を持っていかれてしまった。

ボビー・ブラウンが意外にも似てたり、どの作品で好きになった覚えてないがスタンリー・トゥッチ演じるクライヴが凄く良かった。
本当にあそこまで理解ある社長だったのなら救われる。

正直ホイットニーの全盛期しか知らないので後の半生は逆にドキュメント的に新鮮に入り込み『エルヴィス』を観た時と同様、あの業界独特の光と影を生々しく思い知らされた。
やはりドラッグは付きまとうのか、と。

ラスト3曲のメドレーは圧巻。
無意識のうちにホロホロと涙が止まらず…ナオミ・アッキーの魂の入れ込み方が凄かった。
出来ることなら私もスタンディングオベーションしたかった。

自分に歌える、表現出来ると確信のある楽曲しか歌わなかったホイットニー。
私にとってのDIVAではないけれど、どこで耳にしようが彼女の歌声には今後も魅了され続けることに間違いはない。
素晴らしき2022年の劇場観納めだった。

【The Voice】よ、永遠に。
碧