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ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODYのペコのレビュー・感想・評価

3.7
世界的スターであるホイットニー・ヒューストンの半生を描いた伝記ドラマ。僕自身は映画「ボディガード」とその主題歌である「I Will Always Love You」くらいしかホイットニー・ヒューストンのことは知りません。しかし『ボヘミアン・ラプソディ』の脚本家なので、最後まで飽きずに観れました。というか『ボヘミアン・ラプソディ』と構成が似ている。歌唱シーンのほとんどは本人の声を使用しているそうで、声を聞いた瞬間に引き寄せられる感覚、さすが世界の歌姫です。ナオミ・アッキーの表現力と、ホイットニーの歌声。2人のパフォーマンスは素晴らしかったとです!絶頂期から低迷期まで、彼女が抱える様々な苦悩は我々には到底理解できないレベルなのだけど、ホイットニーもどこにでもいる、女性であり、妻であり、母親であるのだと感じさせる場面があり、それを知れたことがとても良かったです。どんな世界でも周囲にいる人によって良いようにも悪いようにも進むのだと感じさせます。父親や元旦那は酷い(笑)
差別や偏見に負けずに、自分の意志を貫き世界へ発信しようとする彼女の姿はとても素敵でした。ただ、彼女が死ぬ直前までを描かなきゃいけないせいか、全体的に少々ダイジェスト感があって駆け足で話が進むところは惜しいところ。もう少しゆっくりした時間で観たかった。
世界的スターってなんでこう、同じような波乱万丈な半生を送るのだろうか。地位や名声を手に入れ、誰もが羨む生活を送る一方で、金やドラッグや裏切りによって地に堕ちていってしまう。大好きな歌を歌い続けることの難しさ…
特にファンというわけではないが、世界的スターの栄枯盛衰のストーリーは見応えがあって楽しめました。
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