FireFox917

U・ボート ディレクターズカットのFireFox917のレビュー・感想・評価

4.8
ウォルフガング・ペーターゼン監督の出世作となった作品で、潜水艦映画の金字塔といえます。ディレクターズ・カット版ということで3時間半近くの尺ですが熱中して観ました。
この監督の作品は好きなものが多いです。

とにかく、Uボートの艦内が舞台になるので潜水艦、軍艦好きには溜まりません。
艦内にはソーセージや肉、果物、パン類等が所狭しと置かれ、パンや肉、スープ、レモン等を頬張る食事シーンを見るのも楽しいです。
やはり、実物大セットで撮影されたということで潜水艦の中での生活がありありと描かれます。艦内設備もデジタル化された現代とは比較にならないほどにアナログでノスタルジックを感じます。

戦闘シーンは派手さは無いものの、艦内目線なので臨場感が凄く、艦長、機関長、海軍報道の将校、メキシコ生まれの先任士官、機関兵曹長等、自然と登場人物達に感情移入していきます。

艦内での人間ドラマも描かれていますが、ヒューマンドラマやアクションドラマというよりは戦争の悲惨さを描いている内容です。

そして、所々に流れる有名なテーマ曲はこの映画とは切っても切れないものになっています。興味のある方は一度、サントラ版で聴くことをお勧めします。
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