明太フランスパン

U・ボート ディレクターズカットの明太フランスパンのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

〝潜水艦〟
潜って当たり前とはいえ、潜水・浸水への恐怖を想像したこともなかった。
水圧で船体がギシギシ軋む音とあの緊張感は印象的。

出航直後の楽しい雰囲気は束の間、狭くて暗い艦内にぎゅうぎゅう詰め、臭くて汚くて食べ物にはカビが生え、体もしんどいし見えない敵は大群だし、、肉体的にも精神的にも極限状態。

そんな中で駆逐艦と遭遇した時の絶望感や沈没した時の止まらないメーターは見てるこっちまで息が苦しくなった。

沈没から15時間、なんとか浸水を食い止め排水し、エンジンも復活させてやっと帰ってきたのに。
みんなで生きて帰ってきたのに。
こんな終わり方ありかよ、くそ!!くそ!!!
やるせなさに思わず携帯ぶん投げたくなった。

とは言え、彼等も敵船に2発ぶち込んで喜んでたんだよね。火だるまになって海に飛び込み、助けを求めてた人達を見捨てたんだよね。。

あの時泣いてた兵士に〝ちゃんとそういう心あるんだ〟ってほっとしてしまった。
戦争は絶対してはいけない、これに尽きる。
長かったけど観て良かった。