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アポロンの地獄のcovのレビュー・感想・評価

アポロンの地獄(1967年製作の映画)
4.1
〝父を殺し、母と交わる〟という神託を受けたため、生まれてすぐに捨てられるオイディプス。

詩人でもあったパゾリーニによる人間探求映画というのかな?オリジナルの古代ギリシャ世界を創作し、人間の業と罪、男のサガを描く。

三部構成で、一と三は現代っぽいイタリア、二の舞台が古代ギリシャになっている。この世界観が未開部落っぽく、パプアニューギニアのマッドマンのようなスフィンクスが出てきたりで、けっこう好きな感じ。預言者のかぶりものはキン肉マンっぽいし。ちょい役の人たちの衣装が凝ってていい。音楽も日本の祭りの笛太鼓のようで、アフリカンな飛び跳ね系リズム、どこか東洋めいたメロディ、モンゴルの口琴みたいな感じもあったりで面白い。無性に民族博物館にいきたくなってきたー。
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