Sa

アウシュヴィッツ・レポートのSaのレビュー・感想・評価

3.6
実話の映画化。

1944年、アウシュヴィッツ強制収容所。
2人のユダヤ系スロバキア人が脱走を計画し、実行に移す。
収容所の実態を世界に告発する為に…。

脱走する2人と、2人と同じ塔の囚人達。
主にこの2つのシチュエーションで構成されている。
中でも時間をかけていたのは、タイミングが来るのを息を潜めて、ひたすら待つ2人と、厳しい気温の下に置かれようとも、ひたすら耐える、同じ塔の囚人たちの描写。
その長さが、この脱走計画がどんなに困難でも、成し遂げなければならない重要なものだったかを物語っている。

願いはただ一つ。
この地獄を終わらせること。

告発してすぐに終わり、とはいかない。
人を動かす、世界を動かすという事は、簡単ではない。
かかった時間の分だけ、失われた命も積み上がったであろうことも容易に想像出来、胸が痛い。






























 
Sa

Sa