イマジンカイザー

ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷のイマジンカイザーのレビュー・感想・評価

3.0
テレビシリーズで一年かけ、「ヒューマギアはココロを持った自分たちに比肩しうる存在だ」と結論付け、共に歩くことで一応の決着を見た本作。そこに対し、「ヒトと同じココロを持つとは、こういうことだよね?」となかなかいやらしいラインの話を持ってきた制作陣。やることが毎度えげつない。

天津該からこれまでのヘイトのほとんどを掻っ攫い、ボスとして君臨するCEO。ポッと出にそんな役割を担わせていいのかはさておき、「こいつが悪いんですよコイツが!」と示してそこからぶれないのは、テレビシリーズ中盤の顛末を知っていると安心するというか。そこは良かったと思います。

しかし大森Pは作品が変わっていても仮面ライダーの定義をそこに置くのかなあ、って部分ではすこし食指気味。本編ではそこまで気にならなかったのですが、短編作だと・機械であることがクローズアップされると逃れようがないというか。

かつて大森Pが手掛けたエグゼイドVシネと同じ、いやそれ以上になかなか直球のクリフハンガーを打ってきた本作。続ける気があるのは良いですし、「彼ら」を差し置いてこちらがクローズアップされたのに疑問があったので納得なのですが、『そういう』オチで終わらせるとは思わなかった。

仮面ライダー滅亡迅雷、下半身まで見下ろすと改造デザインらしいしょぼさが気になるのですが、専用の劇伴テーマのお蔭でアクションはそこそこ観られるものになっててまんぞく。