私事ですが、石井隆監督の訃報を知り。
作品の延長部分は自然。レビューは劇場版に書きました。
恥ずかしいですが、訃報を聞き、泣きました。映画監督が亡くなられて泣いたのは初めてでした。少し恥ずかしいから家でひとりの時間に泣きました。おっさんも泣くのだと思いました。
もっと名美と村木の話が観たかったな。
生前、2回だけご一緒する機会があり、色々な質問をする私に丁寧に答えてくださったのが、印象深いです。「名美と村木はしばらく描きたくない」と話されていたのが、印象的でした。
男性から見て、一見すると愚かに見えてしまうような女性たちを、本当に逞しく強く愛くるしい存在として描いた監督だと思います。もちろん、エロい存在としても。
どんな人も何らかの絶望を抱えて、方法はどうあれそこから抜け出そうとする権利もある。ロマンポルノでも、映画でも、それは変わらなかったと思う。それは希望と呼べるのか。
ねえ、石井監督。僕たちは紅次郎=村木哲郎のように、誰かを救うために生きられていますか?