猫目

リトル・シングスの猫目のレビュー・感想・評価

リトル・シングス(2021年製作の映画)
3.6
オープニングでアガる曲がかかると気分よくその映画に入れるよね。今回はB-52’s “roam”でした。’90年舞台のクライムスリラー
前半は過去の捜査でトラウマを負った元刑事今保安官のデンゼルが今もその猟奇殺人事件が起きている元職場に顔を出すところから。熱血で真っ直ぐな新進気鋭の刑事ラミ・マレックとひょんなことからバディを組んで犯人捜査を始めるが…

だがしかし、中盤でいきなり捜査線上に浮かび上がった容疑者電器屋のジャレッド・レト!事件にやたらと詳しいジャレッドとデンゼル&ラミの攻防戦が始まる。

この映画、評価があまり良くないのはこの辺から雰囲気が変わって、意外な着地点に降りてしまうからかな?
私はジャレッド対刑事の心理戦も面白くて、本来のパワーバランスが崩れていくところ、飄々としていて、なかなか尻尾を出さずのらりくらりとしたジャレッドの演技にすっかり振り回され魅了されているうちに終わってしまったけど、豪華俳優三人の演技合戦が観れて満足です。
タイトルの「The Little things」もちゃんと回収されるし、熱血真っ直ぐだったはずのラミが落ちていく姿も面白かった。
世の中綺麗事だけでは治らないんだよね。
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