このレビューはネタバレを含みます
2021(12)
他のスーパー戦隊が並行世界の存在という設定がどうにも気になった。この設定では、今までのシリーズとの間に矛盾が生じるのではないか。ここで言うゴーカイジャーの世界にはゴレンジャー以降の全スーパー戦隊が存在しており、互いに認知している。この事実は、今までのvsシリーズやゴーカイジャーTV本編でも明かされている。(オーレンジャー回より、戦隊の組織間でも、連携が取れている) というより、ゴーカイジャーを見たことがある人は知っていると思うが、レジェンド対戦が起こった時点で彼らが同一の世界にいることは分かるだろう。パラレルワールドとなると、当然ゴレンジャーの世界にはゴレンジャーのみが、ジャッカー電撃隊の世界にはジャッカー電撃隊のみが存在し........というように、ゴーカイジャーの世界に存在する彼らとはゼンカイジャーに登場する戦隊は別の存在となってしまう。だから、今作でゼンカイジャーに力を貸したアカレンジャーこと海城剛は我々がこれまでに見てきた彼(ゴーカイジャーの世界の海城剛)とは全くの別人なのである。また、ルパンレンジャーとパトレンジャーが同一の世界に存在するのかどうかも疑問だ。パンフレットの情報では、ザミーゴはルパンレンジャーの世界に存在することは間違いないが........と、このように今までのシリーズの前提を明らかに覆している。少し不安と疑問が残るが、これからのTVシリーズに期待したい。
