kyarine

カラーパープルのkyarineのレビュー・感想・評価

カラーパープル(2023年製作の映画)
4.5
2024年15本目

ブラック、フェミ()、キリスト教信仰、ミュージカルとたくさんの要素が詰まっていた。
まずミュージカル好き、突然歌い出すの好きなら最高🌟
私もあの中の一員になりたいな〜このシーンのあの辺りで踊ってたらな〜大学時代ショーケースで皆んなで踊るの好きだったな〜って思う。

1900年代のアメリカの田舎で、キリスト教信仰で、全然馴染みのない舞台。
あんなに酷いことされて、言い訳も抵抗も許されなくて(したら殺されそうになる)、それが普通という時代の中、それでも神はいる事、神は自分を愛してくれている事をひたすら信じて、上を向いてポジティブに生きなければ、と周りや自分に言い聞かせて必死に生きる女性たち。自殺とかせずに、ひたすら明るい未来を信じて生きていて、本当に言葉が出ない…。そして日本の明治大正の女性たちも、同じような状況だったんじゃないかなと想像しながら観た。好きでもない人と結婚させられて、家事はもちろん完璧に。旦那の言う通りにしなかったら怒鳴られ殴られる。そんな、抵抗や口出ししない、謙虚な奥ゆかしい妻であることが(男目線だけからの最低な)理想だったんだろうな。大変苦労されただろうな。私も自分の意見言えない方だから、当時生まれてたらセリーと一緒かも。"もともとパワフルじゃない"ブラック女性が主人公なのも珍しい作品。つい自分と重ねちゃう。

シュグも良い人で良かった。
浮気して子供作ってみたいなことが普通になっちゃってる町だけど、シュグが都会へ行って鼻高の高飛車にならず、手を差し伸べることができる人だったから、セリーも少し希望と勇気が持てたんだな。

最後はもちろん涙😢
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