叡福寺清子

キラー・セラピーの叡福寺清子のネタバレレビュー・内容・結末

キラー・セラピー(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

欝展開が大変おいしゅうございました.双極性障害児がいらっしゃるお宅に,養子の妹を迎えたことからプギャー.こんばんわ三遊亭呼延灼です.
いくつかの不幸が重ならなければブライアンもあぁはならなかったのでは,と考えると彼自身もある意味被害者だったのやもしれません.
もし名医と呼ばれた最初の医師がド変態じゃなかったら妹への歩み寄りを垣間見せたブライアン君が突き落とすこともなかったかも.
もし日記つければと医学的根拠もない療法を薦めなければ金髪ロン毛を縊死させることもなかったかも.
電気ショックを与えなければ復讐に駆られることもなかったかも.
それとも,彼の本質は環境がどうであろうが変わらず,ただ発現の有り様が変化するのみなのかは判断が付かないところでありますが,ハッキリしているのは本物にはセラピーは無効だってことでございましょう.我が国においても退院してまもなく犯罪を犯した事例がわけですしお寿司.そしてそのことに対して退院許可を出した医者は責任を取ったのでしょうか.過分にして私はじ存じませんが,であるならキチンと責任を取らせたブライアンの行動は賞賛されるべきものやもしれません.
そんな感じで,本作はアメリカに蔓延るセラピスト批判の意味があったのかしらと思いましたが,セラピー受診=精神管理してますってむしろ評価される米国ですので,その線は却下いたします.
にしても子供時代のオーブリーとブライアン容姿的比較は残酷過ぎやしませんか.悪魔的にかわいい幼少オーブリーたんとそばかす顔でひねたの目つきのブライアン君.子供ブライアン君は「子供なのに病んでる顔」選手権でロブゾン版ハロウィンの子供マイヤーズと良い勝負ができるのでは,って言うと褒めすぎでしょうか.いやそれ褒めてんのかって話ですわな.