キラー・セラピーの作品情報・感想・評価

「キラー・セラピー」に投稿された感想・評価

この作品のストーリーを読んで思い出したのが、数年前の未体験ゾーンでやっていた「ファウンド」。大傑作にして大問題作。
だからだろうか、なんとなく本作に対してもなんとなく期待が大きかった。


その期待は、オープニングから確信に変わった。
いきなり何かがぶつかる音が響く。
それはすぐにホラーマスクを被った男の子が洗濯機に腰掛けてぶらぶらさせてる足が当たる音だと分かるのだが、その後その子が養子の妹がやって来ることに不満を抱いていること、お母さんには素直だが、お父さんには不満を抱いていることが短い会話から分かる。
そして不穏な音楽がそれを助長する。
物語の背景とその後を予感させる秀逸なオープニング。


どこか感情を欠落させた様に見える少年が素晴らしい。
母親に甘えたいし実際に甘えるが、しかし結局は妹に対して攻撃的な態度を取ってしまい、それが意地悪という範囲から攻撃へと変わってしまう。


一方で彼に対する大人たち。特に父。仕事を理由に息子と向き合おうとせず、躾は妻のせい。
少年が殺したクソガキの親は無神経。


名医と言われるセラピスト1人目はあろうことか少年をレイプし、2人目は高圧的な態度で「理想の子供」を押し付ける。
校長の日記のススメはそんなに悪くないと思ったけど、結果的にはそれが新たな事件の火種に。
そして最後のやつはセラピーというか完全に拷問である。「時計じかけのオレンジ」のアレックスのより酷い。


アメリカでは結構セラピーや精神療法を受けることはポピュラーだと聞いた事がある。セラピーにも色々あって、それが効果をもたらすこともあろう。
しかし自分の研究の成果を過信するあまり、患者の本来の問題に向き合えているのだろうか?
タイトルを聞いて、最初はサイコ野郎には殺人がセラピー、みたいなことを想像していたが(深読みしすぎか笑)、シンプルにセラピーそのものが人を殺していた。


過剰に犯罪者を庇う気はないが、彼は自分なりに、周りの人に優しくできるよう、ずっと努力してきた。しかし要所要所でそれが裏目に出たり、出鼻をくじくような事が起こったり。
殺人を犯したという点から周りに色眼鏡で見られるのは半ば仕方ない気もするが、繊細な彼には刃が鋭すぎる。


本作を観ながら、昔読んだアメリカ人の思考の傾向について書かれた本を思い出した。キチンとした研究ではなくどちらかと言うと筆者の印象論の羅列ではあったが、その中に「アメリカ人は簡単に解決策を求めたがる」みたいな記述があった。


妹に意地悪を繰り返す彼に親がとった行動は、時間をとって彼に向き合う事ではなく、「高明な」セラピストに頼る事だった。
そのセラピストがど変態クソ野郎だったのは不運としか言いようがないが、両親はセラピーを受ければ良いという安易な方法に頼り、彼に向き合う努力を怠ったとしか思えない。それこそが彼にとっての最大の不運でそもそもの根源のように思える。


遂にキレた主人公がかつてのセラピスト達に復讐する展開となるが、まあ仕方ないよね…という気になってくる。



結果的には「ファウンド」とは似ても似つかずの内容ではあったが(笑)、しかし期待に応えてくれる作品だった。
ぴな

ぴなの感想・評価

2.4
スクリーン3

養子を迎え入れることに不満を持つ息子、破綻している父と息子の関係。
そんな状況で養子縁組だなんて、来る子も可哀想だし、どう考えてもプラスにはならないでしょ。

最初?のセラピストがクズ野郎だったし、暴露療法はともかく、そのやり方も今どきある?!って内容だったし、リズの彼氏もクズで、父親もクズで、まともな人はいないのか?!っていう。
かつての立場が逆転したような描写は良かったけど、オーブリーの性格が歪んでしまったのが残念だった。
いい子だったのに…
誰にも感情移入できず、同情もできず、サスペンススリラーとしてはイマイチで、どういう気持ちで観ればいいのか困る類のやつ。
星子

星子の感想・評価

-
感情が上手に出来なくて
全部他人のせいにして
復習した

味方が誰もいないという気持ち
総合失調症、双極性障害の少年。
感情をコントロールできず、怒りが噴火する度に他人に危害を及ぼす問題児。
何回かセラピストが変わるが改善されないまま、大人になり施設から出てきてしまう。(よくでてこれたなー。)

サイコスリラーとしてはちょと物足りないかな。

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