YutaTakemoto

漁港の肉子ちゃんのYutaTakemotoのレビュー・感想・評価

漁港の肉子ちゃん(2021年製作の映画)
5.0
めちゃくちゃ笑って、めちゃくちゃ泣いた。

お笑い怪獣明石家さんまさんがただただファンで映画化させたいという気持ちだけで実現させただけある。

コミカルなキクリンの妄想と、肉子ちゃんとキクリンの過去。
楽しいように見えるけど、キクリンの目からは悲哀がそこにあって。
まさに近くで見れば悲劇、遠くで見れば喜劇というチャップリンのお笑いの基本。

小さな悲しみと小さな喜びと小さな面白さ。
それら全てまとめて、人生。
生きてていいんだよ。
必要ない存在じゃないんだよ。

キクリンの視点から見えている世界の悲しみに胸を締め付けられたのと、色々あったんだけど結局肉子ちゃんの存在がどんな悲しいシーンでも面白い。

あと、マリアちゃん、二宮、サッさん、サブキャラたちとのお話もキクリンの心の成長を描く中で泣けるし、マツコデラックスとかなんかちょいちょいキャラの濃い人が入り込んでくるからずっと印象的なシーンが続いて息をつかせない。

存在がもはやトトロな肉子ちゃん。
ジブリのような、細田守のような、しんちゃんのような、そんな暖かい世界観は、ジャパンアニメ映画のど真ん中で、誰が見ても泣けて笑える。世代も国も越えられる作品だと思う。

あと、こういう作品の中で急に震災への教訓が入ってきたのびっくりした。色々と大切なことが詰め込みたいことが詰まってる最高の映画。