コキジ

ある用務員のコキジのレビュー・感想・評価

ある用務員(2020年製作の映画)
4.0
『ベイビーわるきゅーれ』の出元がこの作品と聞いて拝見。
ヤクザ同士の抗争なんですが、用務員が実はヒーローという意外性、好きです。

バイオレンス度は『ベイビーわるきゅーれ』より上です。
一番ヤクザっぽいそのヤクザの子分の声が聞き覚えあるなと思ったら『サンクチュアリ』の一ノ瀬ワタルさんでした。
ヤクザらしくない人が一番残酷なヤクザ、という意外性を最初に描いたのは北野武ですが、事務員の様な作業服でメガネが最後に用務員と対峙するとは。

こういう映画、もっと評価されて邦画が盛り上がって欲しい。
「私は普通でいい」と言い、ラスト近くに一瞬映る事件前の「普通」時代の芋生悠さんの笑顔が眩しいです。

追記:用務員をやる為に集められた殺し屋達の中で一番好きなのは、クソダサ眼鏡でシャツをズボンインした連続殺人鬼の少年なんですが、あの少年にはもっと活躍して欲しかったです。

追記の追記:この映画でその見た目とは裏腹にバンバン殺しまくる前野朋哉さん、ドラマ『ブラッシュアップライフ』で近藤麻美こと安藤サクラが劇中でドラマの撮影に気を取られて事故って死んじゃうって話の中の説明で同じく人生何周目かのマリリンに「前野朋哉見ててさ」「マエノトモヤ?」「うん前野朋哉」って、面白いですね。笑
コキジ

コキジ