偏屈婆と生意気小娘が反発し合いながらもお針子として距離を縮めていくフランス映画
ドレスを作ってショーをしてぴゃあ♪ってお気楽な話かと思っていたのに、移民や母娘の問題が絡み合う重ための作品でした。
国民と移民、親と子、頼ったり頼られたり、もしくは依存?
そんな中でも生きていく、どう生きるかを見せてくれます☆
Dior のオートクチュール部門のボス、エステル。
引退するので、最後のショーの準備をしている。
そんな時、女にカバンをスられるが、返してきたこともあり、また手がお針子向きと見抜いたエステルは、彼女に仕事を教えることに。
女はジャド、鬱状態の母親の面倒を見ながら、団地に暮らす23歳。
働くなんて奴隷で哀れで、スリと援助で生きれば良いと思っている。
エステルはエステルで厳し過ぎる偏屈女なので、ジャドとは度々対立するが、お針子の仕事を通じて絆が芽生えていき……
移民というだけで、またはその血が入っているというだけで、最初から差別的な目で見られる。
そんな社会では、確かに働くのも馬鹿馬鹿しくなるよなぁ~
だけどそれに溺れてしまうのもなんだかね。
そこで希望を見出だされ、違う道を見つけられたジャドは本当に幸運だと思う。
滅茶苦茶口悪くて私ですら引くけど(笑)
フランスらしく無駄に恋愛要素を入れ込んできたのはウザかったが、ジャドの生活の移り変わりとしてはまああっても悪くはないかな。
エステルの偏屈な感じ、ジャドの素直になれない感じがとても良かったです♪
あと迷信が色々あって、ハサミを落とすと不吉だから粗塩で手を洗うとか、面倒そうでしたw
汗の臭いを消すために香水撒くとかww
Dior もお針子も全然知らない世界だったので、独特で楽しかった~