うめ

オートクチュールのうめのレビュー・感想・評価

オートクチュール(2021年製作の映画)
3.7
お針子の仕事に生涯をかけた女性エステル
母親の世話で自由のない女性ジャド
年代も環境も違う2人を
オートクチュールが結んでいく


舞台となるメゾン
クリスチャン・ディオール
ゴージャスな中に上品さがあって
やっぱり素敵ですね

年配のエステルも
若者のジャドも
キャラが強烈
フラストレーションがあるにしても…
そこまで爆発するか
今の日本だったら大変な事になりそう
でも
それは裏を返せば
ライフスタイルにも
仕事の技術にも
きちんとした自分の意見があるって事でもあるわけで
そういうのもフランスらしいと言えるのかもしれません
笑いにもわざとらしさがなく
思わず笑ってしまうという感じ
そこらへんもセンスを感じます

そして
「裸足になって」
「パピチャ」
良作で強い印象を残したリナ・クードリが
これまた素晴らしく
愛嬌と朗らかさだけでなく
しっかりとした芯の強さがあって
これから彼女を見る機会は間違いなく増えていきそう

わかりやすい面白さではないけど
フランスらしい適度な塩梅の作品といえます
うめ

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