久々の韓国ノワールを
タップリ堪能してお腹いっぱい
パクフンジョン監督って
暴力描写も上手いですけど
意外と
揺れ動く感情を掬い取るの
上手ですよね
分かりやすい感情に逃げないで
行ったり来たりする
矛盾するような人間の感情を
丁寧に描こうとしてくれる
この姿勢が鑑賞後の
「分からないけど分かる」
という感覚の根っこにある気がします
作中では効果音が少なく
物音がよく聞こえる臨場感
心地良い静寂に
済州島の美しい山、海
その中で
無常に人が死んでいくのが
弱肉強食というか
大いなる自然の摂理を感じさせます
レビュー見てると
北野作品に似てるって
声が多いですけど、
確かに北野映画リスペクトが
散りばめられてますよね
青みがかった画作りはモロだし
話の筋はソナチネで
ラストシーンはHANA-BIに似てる
かつて北野監督が
暴力礼賛映画監督だと批判されて
「銃を持った者は幸せになれない
作中で結局不幸になってる(=死)」
と反論されてましたが
この作品も
結局は2人とも死ぬし
なんか同じ哲学を感じますよね
水刺身食べたい