ハシゴ

異邦人 デジタル復元版のハシゴのレビュー・感想・評価

異邦人 デジタル復元版(1967年製作の映画)
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原作の筋を結構忠実に映像化していた。
小説が面白かったので当然面白くはあったのだけど、2度目なのでインパクトは薄い。
小説での印象が強いので映画に対する感想もそれが先行するが、映画は小説よりもムルソーがより適応した人間に見えるのが不思議だ、やはり実写映像だからかな。
もっと骨ばった、若い人間の印象もあったけれど、肉付きの良さも多少それに影響したかもしれない。
タバコを吸う時の自問も映像化していて、それが良かった。
感情や心の拠り所は何が通常であると強制し、それが法や死に際してまで求められる異常さを、嘘を許さないムルソーが身をもって暴露する感じ。
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