鷲尾翼

アメリカン・ユートピアの鷲尾翼のレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
5.0
【まとめシネマ】#408

【まとめ】
* ライブパフォーマンスが最高!
* 社会風刺の効いた前口上
* デヴィット・バーン、ヤベェ!

本作は2018年にデヴィット・バーンがアルバム「American Utopia」を発表。その後このアルバムを元にブロードウェイで舞台化。この舞台を「ドゥ・ザ・ライト・シング」「ブラック・クランズマン」などを手がけたスパイク・リー 監督とタッグを組み映像化された作品。

本作のメインコンテンツとも言えるライブパフォーマンスは文句なし!アルバムの楽曲はもちろん、デヴィットバーンが過去にバンドリーダーを務めたトーキングヘッズ の往年の名曲などをマーチングバンドのように配線も何もないステージを縦横無尽に動き回りながら演奏するライブは表現の塊!

本作のもうひとつの見どころはデヴィット・バーンが語る曲と曲の間に語る前口上。照明を駆使した「アメリカの選挙の投票率」の話やスパイク・リー監督ならではの演出が炸裂する「近年の差別問題」の話など、正直ライブ以上の価値があると思ってしまう満足感が前向上に詰まっている!

本作と比較されるのが1984年に公開されたトーキングヘッズのライブドキュメンタリー作品「ストップメイキングセンス」だが、比較するものではない。デヴィットバーンの変わらない進化を実感するものだ。

2021年のトップ3、確定です!
鷲尾翼

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