ミミック

アメリカン・ユートピアのミミックのレビュー・感想・評価

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)
5.0
近い内に『ストップ・メイキング・センス』を見ていたのも何かの縁だと感じ劇場へ。やはり鼓膜や肌を震わすリズムの鼓動なんかは家の環境だと再現するのは難しかったりお金が掛かったりするので、まるでライブ会場にいるような臨場体験を味わえる映画館は大事な場所だと再確認。

楽器を無線化することで場所の制限から開放され視覚的なパフォーマンスの幅が広がっている。有りそうであまり見たこと無い形態だけど、我々の普段の生活もワイヤレス化が進んでるのでこれも自然な進化の形なのかも。

メンバーそれぞれが楽器担当でありコーラスでありダンサーを兼任しており全員が一つとなって音楽を奏でるパフォーマンスはアートとしても完成されている。メンバー全員が裸足なのも良いし、楽器を持つシルエット込みでその人の個性みたいに見える。メンバー紹介のブロックはテンション上がった。

未だ差別や迫害がある現代においていつでも内なる変革ができるバーンのメッセージが刺さる。名前をコールアンドレスポンスするだけで強烈なメッセージになってた。

興行に対する力強いエールにも受け取れて胸が熱くなると共に、改めて緊急事態宣言中の映画館、入口に検温機械とアルコール、マスク義務でお喋り禁止、席は一つ置きの徹底対策で運営してくれてるスタッフに感謝したくなった。
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