ツクヨミ

クライ・マッチョのツクヨミのレビュー・感想・評価

クライ・マッチョ(2021年製作の映画)
2.9
じわりと響いてくる人間の暖かさ。
昔ロデオボーイで名を成したマイロは今は見る影もない老人に成り果てていた。そんな彼に上司から依頼が舞い込み…
クリント・イーストウッド監督作品。今作はイーストウッド監督の作品の中でも人間関係に重きを置いた作品になっており、なかなか心温まるドラマになっていた。内容はシンプルで老いたロデオスターが反抗期真っ盛りの少年と繰り広げるロードムービー。老いたロデオスターが少年に馬との接し方や人生の生き方をゆっくりと教えていく展開は王道でほっこりする。
やはり今作を見て感じたのは、イーストウッド監督は自ら主演を務めている作品は人間の感情についてのドラマで、自分が出演していない作品はわりかし社会派な風刺ドラマになっているということだ。そんな中でも今作はメッセージ性が弱くパンチも弱い気がするが、監督が歳を取ってより内容がシンプルになってきているからなのかもしれない。
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