ほっこりと少しドキドキのロードムービー。
元ロデオスターの老人が元雇い主にメキシコから息子を誘拐してくるという仕事を頼まれ、警察や母親からの追手に追われながら息子をアメリカに連れ帰ろうとする物語。
クリント・イーストウッド監督作品を観るのは『グラン・トリノ』『ミリオンダラーズ・ベイビー』ぶり。かなりおじいちゃんになっていて、それも役柄の味になってはいるけれど寂しくなってしまった。自分の祖父母に対して老けたと感じる切なさ。
出会った人々や子ども、動物に対して、無愛想に、でも温かく接する姿が本当に素敵だ。マイクとラフォと雄鶏のマッチョの2人と1匹で並んで歩いているシーンは、本人たちは途方に暮れているけれど後ろ姿がとても愛おしい。
最後の2人の選択も納得。
スリラーというよりはドラマな作品だった。
他の監督作品も観てからもう一度観たい。