レミニセンス 2021年作品
原題 Reminiscence 2021年9月17日公開予定
6/10
ジョナサン・ノーラン製作
リサ・ジョイ監督脚本
ヒュー・ジャックマン
レベッカ・ファーガソン
タンディ・ニュートン
クリフ・カーティス
ナタリー・マルティネス
アンジェラ・サラフィアン
ポッドを使って他人の記憶を観察したり、追体験させたりすることを
仕事にしている男(ジャックマン)が魅力的な女(ファーガソン)と知り合うが
女性は失踪してしまう。
彼女を追ううちに大きな事件にぶち当たる。
TVシリーズ「ウェストワールド」の制作者が作ったSF映画ではあるが、
当方は「ウェストワールド」クラスの良作を期待して観たので、こんな凡作を
観ることになるとは思わなかった。
舞台は温暖化で水没した近未来で、ビジュアル的には面白いがすごく作り物くさい。
「ウェストワールド」では現実社会とロボットの社会の境界が曖昧な方がいいので
現実世界がリアルでないのは演出として理解していたが、本作はただ雑なだけ。
タンディ・ニュートンとアンジェラ・サラフィアンを起用することで、
「ウェストワールド」を意識させるキャスティングになっている。
ウェストワールドはTVシリーズということもあって、まず各種テーマを
それぞれ追求することが出来た。
本作は記憶の保存がウェストワールドに近いテーマであろうが、時間の制約から
殆ど何の掘り下げも無く、SFメロドラマとしての小道具という扱い。
もっと酷いことにはTVシリーズではタンディ・ニュートンも
アンジェラ・サラフィアンも全裸だったがそうしたシーンは一切無し。
アンジェラ・サラフィアンは「ウェストワールド」でも本作でもとても
酷い扱われ方で可哀想になってくる。
いつの間にかTVよりも映画の方が制限のあ媒体であることを明確にしてしまった。
こんな映画より「ウェストワールド」の新シリーズを観たい。