他者の記憶を追体験できる世界観が面白そうだと思い鑑賞しました。
他者の夢の中に入れるインセプションを始めに想像しましたが、本作は実際の記憶を辿る話になるので特に非現実的な描写もなくただただ地味でした。他者の記憶世界に主人公が潜入して何かする絵を想像していたので、"ちょっとイメージと違う！"という印象を受けてしまいました。
また、話も主人公がひたすら失踪したヒロインを追いかける探偵ラブストーリー的な感じで、これまた"イメージと違う！"。もっと硬派な探偵物をイメージしてました！
ただ、近未来の世界観とかはとにかく秀逸で、戦争や環境汚染の影響で大陸が次々水没しており、海に半分水没した建物とかが荒廃した世界を物語っています。(とにかく水のVFXが綺麗！)
また、そんな世界の未来に希望が見いだせない人々も描かれていて、未来への不安や恐怖からかみんな何かしらに依存しているように見えました。それは薬や酒、過去の記憶と様々でしたが、そんな世界で生き甲斐を失っていた主人公だからこそ、ヒロインにどんどんのめり込んでいったのかな～と何となく理解できる気もしました。
