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ローズメイカー 奇跡のバラのakhsのネタバレレビュー・内容・結末

3.1

このレビューはネタバレを含みます

ほとんど5人の人物だけで進んでいくストーリー、
だけれどただただ色々薄いなぁ。
各々のバックグラウンドもいまいち伝わって来ないから感情の入れ込みようもない。

主人公のエヴにしてはただの頑固者が観察下の受刑者たちを半ば脅して窃盗を斡旋して成功を手に入れただけだし、
ライバルのラマルゼルは悪人っぽく描かれてるけど品種を独占してるくらいでさして被害を被るようなことはしてないし、
これじゃあどっちが本当の悪か分からない。
一番の功労者のヴェラに至っては完全に蚊帳の外で一番の被害者。

これで逆転サクセスストーリーだの感動だのを口にするのはなんだかとても違和感を覚えてしまう。
「奇跡のバラ」???
日本版タイトルセンスは本当に酷い。

それでもフランス映画らしい洒落た雰囲気と薔薇の美しさだけは良かった。


2021年 47作目
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