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マイ・ダディのbibooのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・ダディ(2021年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

シネマカフェ試写会にて。

久々にこんなピュアな映画見た。
ある意味心洗われた感じもする。

ヘタしたら展開が読めそうなストーリーではあるんだけどお涙頂戴ものでも冷めずに引かずに見られたのは、シーンに合わせて色んな角度のカットを駆使して魅せてたり、アップや引きをかなり効果的にかつバリエーション豊かに使ってたり、顔のアップでシーンが切れたら次のシーンも顔のアップで繋いだり、手を映したら違う登場人物の手のアップで繋いだり、ちょっとした工夫や丁寧に熟考されたことが場面から伝わってきたからだと思う。

ヒカリ役の子がとても美しい。太田莉菜ちゃんみたいな透明感がある。今後に期待。若干ひとつだけ気になったのは坊主にした気合いと心意気は素晴らしすぎるんだけど、抗がん剤ってもっと根本から髪が抜け落ちるイメージだったので、そうなのかな?とは少しなった。ムロさんの瞳、漆黒で大きいからアップで瞬きしない演技だと吸い込まれそう。

あとこの映画は出演者が意外と豪華なのも見どころだと思う。光石研さんのメイクがあまりにこぎれいで、ホームレス役だったのクライマックスのほうで気づいた。

演者の豪華さと、ただの感動ポルノものにならない丁寧なカットのつなぎと伏線の落とし方が良かった。周りの人が結構泣いていたので、気になる人は席は選んだほうが良いかも。
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