Newman

マイ・ダディのNewmanのレビュー・感想・評価

マイ・ダディ(2021年製作の映画)
3.5
牧師の一男(ムロツヨシ)が最後の場面で言っている「一瞬の幸福はいつも人生を優しく照らしているその一瞬の積み重ねが人生なんだ」という言葉が素敵でした。人生、そんな楽しいことばかりじゃないから、「不幸に感じることもあるだろう何で私ばかりが辛いんだと思うことも」何てのが入っているともっと言葉に深みは増しそうですが、でも、ここはそういう映画でしたから。奈緒さんが、同じ時間の中に二人いるようで最初は戸惑いました。どちらも同じ江津子と呼んでいたので時代が違うんだろうと気付きました。牧師の一男が、娘が自分の子でないと分かって亡くなった奥さんの江津子(奈緒)に裏切られたと思って、白血病の治療のための骨髄移植を受ける直前の娘に「もうどうでもいいんだ」と言っているのには違和感を覚えた。ずっと、娘と二人で暮らしてきて、娘が実は血のつながりがないと分かったからといってそんなに投げやりになるほどのことかと。私には、血よりも本当は他人であってもずっと親子の関係でいたことの方がよっぽど大切じゃないかと思えるから。多くの人の心の奥に子孫を残したいという気持ちはありそうだけど。
Newman

Newman