Newmanさんの映画レビュー・感想・評価

Newman

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山の郵便配達(1999年製作の映画)

3.9

何だか心温まるというか趣深い作品でした。3か月に一度しか自宅に帰ることのない山深いところを歩いて郵便配達をするなんてまるでマグロ漁船のようみたいと思っていたら、考えてみたら旅費を節約するとして私も昔は>>続きを読む

銀河鉄道の父(2023年製作の映画)

3.7

トシ(森七菜)が惚けて暴力を振るうようにもなってしまったおじいさんに向かって大きい声で叫んだ「きれいに死ね!」が一番心に残った。トシが若くして結核で亡くなってしまうことを(私が)知っているからそう感じ>>続きを読む

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

3.7

カリンがなぜあんなことになっちゃうんだ、こんなふうにしなくても映画の訴えていることは十分通じるのにと、劇的なシーンが必要なために入れているんだろうなと思いました。そしてそこは残念な作品だとも。でも最後>>続きを読む

白昼の死角(1979年製作の映画)

3.5

それなりに楽しめました。ずいぶん前に原作は読んでいるのですが忘れてしまっています。現実に起きた光クラブ事件のこととその事件の主犯が若槻礼次郎以来の大秀才と言われていたということだけは覚えていました。そ>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

神木さんと浜辺さんのコンビは朝のテレビドラマでも観ているのでどうもなと思いながら見始める。ゴジラはあんな動きしかできないんだろうがそこはつまらない。特攻の生き残り(?)の神木さんが、ゴジラに突っ込んで>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

3.7

92歳のおばあちゃんマドレーヌは無愛想な運転手シャルルのタクシーに乗る。おばあちゃんの家は大きくてびっくりするほど立派。おばあちゃんはおしゃべりで話しかけるも、いろいろなことがあって不機嫌な運転手は話>>続きを読む

アナログ(2023年製作の映画)

3.7

みゆきさん(波瑠)が、なぜスマホを持たない人だったのか分からなかった。どっかで言っていたのでしょうか?丁寧に観たつもりですが。体の弱い夫の死で著名なヴァイオリニストを引退してしまったみゆきさんが、長い>>続きを読む

2ガンズ(2013年製作の映画)

3.6

おもしろかったのですが、違うことを考えていました。映画もゲームと同じように進化するというか、複雑化するんだなと。そして、でもたいていの場合は、その進化、複雑化は映画についてはさして意味がないのかもと。>>続きを読む

レジェンド&バタフライ(2023年製作の映画)

3.7

濃姫(綾瀬はるか)の描き方が面白そうと見始めました。長い映画ですがその長さを感じずに観ることができました。かなりの人数が出てくる場面が何カ所も出てくる割りには、戦の場面が少なかったように思います。そこ>>続きを読む

もう頬づえはつかない(1979年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

若い女性が男性に頼らずに生きていこうという物語なのだろうか。本は一時期かなり売れていた本だったから読んだと思うのだが忘れた。突然に出ていった男性のあと、ぼろアパートには若い男が居つくようになっていた。>>続きを読む

しあわせのパン(2011年製作の映画)

3.6

まるで夢の中の世界でした。水縞くん(大泉洋)とりえさん(原田知世)のご夫婦で始めた泊まることもできるパン屋さん。自分たちの善意が全て通じる世界でした。おいしいパンを作っても売れそうにない場所にあるパン>>続きを読む

ヒポクラテスたち(1980年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

当時の医学部の学生ってきっとあんなもんなんだろうなと思いながら見ていました。当時だって勉強できなきゃ医学部は入れなかったけど、当時と変わったなと思うのは、特に名門校と言われている高校の生徒はあいつより>>続きを読む

バカ塗りの娘(2023年製作の映画)

3.5

何回も何回も漆を塗り重ねていくことからバカ塗りと言われる津軽塗りの話でした。津軽塗りは知りませんでした。今は日本で作られる漆は少ないと聞くのでそうでなくても人の手を経て作られるものだから高くて手が出せ>>続きを読む

バーニング・マウンテン 紅蓮の脱出行(2023年製作の映画)

3.5

いろんな要素を無理に入れずに81分という短い時間で山火事の怖さを表現していた。日本の天気予報等の防災予報は用心深すぎて外れることも多いけどそれでいいのだと思わされた。アメリカではどうなのだろう。妻は妊>>続きを読む

トレーニング デイ(2001年製作の映画)

3.7

迫力のある映画でした。デンゼル・ワシントンのアカデミー賞主演男優賞にも納得です。清濁あわせ飲む人間でなければ本物の刑事にはなれないと新人刑事に指導する役のデンゼル・ワシントン。似合っていました。そして>>続きを読む

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

3.2

列車の部屋が一緒になった男性が非常に気分の悪い男性だった。その後、本当は割りといい奴かも?、いや実はかなり?というお話でした。話として信じられないと言ってしまっては身も蓋もないのですが、そんなふうに思>>続きを読む

大名倒産(2023年製作の映画)

3.0

こうなるんだろうなと思うとおりになる話だった。期日までに25万両返せなければ切腹という話だったが、切実な感じがなく全てが漫画チックでした。皆さんの評価がそれなりなのが不思議に感じるレベルでした。いくつ>>続きを読む

イコライザー2(2018年製作の映画)

3.5

「イコライザー」が面白かったので観た。ホームセンターで働く元CIA職員という設定では海外で活躍するわけにはいかないのかなどと思って見始めるも最初に出てきたのはトルコに向かう列車の中。期待は良い方に裏切>>続きを読む

ボーン・コレクター(1999年製作の映画)

3.8

日本映画と比べると迫力が違う。部屋の広さも関係あるかも。事故で半身不随になってしまった主人公がベッドに横になったままその推理力で犯人の次の犯罪を予測し、犯人を追い詰める。デンゼル・ワシントンは、ベッド>>続きを読む

風とライオン(1975年製作の映画)

3.2

何回かに分けて観たせいもあるかもだけど印象に残らない映画でした。奥さん(キャンディス・バーゲン)と子ども2人をさらって一緒に行動するのですが、元に帰すまでの話でした(記憶にとどめるために書いています)>>続きを読む

せかいのおきく(2023年製作の映画)

3.0

うーん、なんという映画だと思いました。汚穢屋さんが最下層の職業を表しているのだろうか。ともかく銀幕のかなりの時間に糞尿が出てくる。なぜ白黒映画、ときどきカラーと思ったがそれで良かったと思う。もう銀幕か>>続きを読む

それいけ!ゲートボールさくら組(2023年製作の映画)

3.5

よくあるストーリーなのですが楽しみました。藤竜也さん、石倉三郎さん、山口果林さんら皆が75歳くらいの設定だったのですが、山口果林さんはちょっとボケの入った役だったのはあっという間に人は年を取るんだと思>>続きを読む

イコライザー(2014年製作の映画)

3.7

話が複雑になるだけで実際には荒唐無稽、現実感のないスパイ物よりもこんな隣人の不幸を見過ごせない元CIA職員の方が観る側にとって悪をやっつけるくれるという爽快感は感じられるかなと思う。ただヒーローはどん>>続きを読む

オリヲン座からの招待状(2007年製作の映画)

3.8

宮沢りえさんが綺麗でした。綺麗であるというのはそれだけで本当に財産なのだと改めて思ったことでした。お金がないお客さんに「ええよ」とただで入れてくれる優しい映画館の主人の奥さんトヨさんの役。留さん(加瀬>>続きを読む

日輪の遺産(2010年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

一番肝心なところがスッキリしていなくて、せっかく観た映画の価値を大きく下げてしまっていると思った。それは、12~13歳という少女たちが突然青酸カリを使って19人が集団で服毒自殺を図ったところ。あの教師>>続きを読む

ラブ・レター(1998年製作の映画)

3.8

不法滞在になってしまった中国人女性が引き続き日本でホステスとして働くために、日本人男性と偽装結婚する話。この映画は1998年の作品だが、たった26年で栄枯盛衰を感じる。当時は中国人女性が日本でホステス>>続きを読む

ケイン号の叛乱(1954年製作の映画)

3.5

叛乱というから水兵が士官に対して叛乱を犯す話と思って観ていたのですが、おとなしい叛乱でした。「カサブランカ」のハンフリー・ボガートですからカッコいい役しかやらないのかと思っていましたがこんなポンコツ艦>>続きを読む

ロスト・キング 500年越しの運命(2022年製作の映画)

3.9

こういう映画は好みです。しかも事実に基づくとありました。大学の対応は気に入らないものがありました。発掘事業に金は出せないと行っておきながら事業がうまく行ったときには手のひらを返すようにいいとこ取りをし>>続きを読む

ロストケア(2023年製作の映画)

3.8

家族では面倒を見てあげる限度を超えてしまって手助けが必要だと考えて介護のお世話になっていたら、その介護者が家族たちも大変だし、本人は認知症を発症していて分からなくなっているが家族に迷惑をかけるよりは死>>続きを読む

60歳のラブレター(2009年製作の映画)

4.0

観て良かったです。興味深く観ました。でも何か気に入らないなぁとも思いながら観ていました。今みたいに人との関係が希薄になっている(と思っているのですが)のに、魚屋のご主人(イッセー尾形)とその奥さん(綾>>続きを読む

セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.8

面白かった。まるで漫画だが、バナナの皮に足をすべらせ松葉杖の世話になった女子大生が治るまでの期間だけ、アダルトショップのアルバイトを自分の代わりにやって欲しいと頼まれ引き受けることに。そのお店のオーナ>>続きを読む

(1965年製作の映画)

3.6

皆さんの評価が高いので楽しみだったのですが、私には合わなかったようです。いろんな人に鶴千代(三船敏郎)の過去を語らせているのですが、ずっとその話が長々と続く。そして最後にはその素性がはっきりすることに>>続きを読む

放課後アングラーライフ(2023年製作の映画)

3.8

高校でいじめを受けていた女生徒が、お父さんの仕事の関係で地方の高校に転校する。その女性徒の名前が「めざし」もう驚きました。めざしですからね。まるで両親が何も期待していないと宣言しているような名前です。>>続きを読む

聖職の碑(1978年製作の映画)

3.7

鶴田浩二校長の奥様役の岩下志麻さんの言葉が心に残った。「生徒を亡くしている以上、夫はもう生きて帰って来ることはないでしょうから」と。白樺派の作家たちに影響を受け理想に燃える若い教員が、気負っている感は>>続きを読む

名もなく貧しく美しく(1961年製作の映画)

3.7

皆さんの評価は高いですね。私は、最後が気に入りませんでした。あんな終わり方にする意味があったのでしょうか?そうしなくたって十分にタイトルの意味は出せていたと思うのです。でも実は私には「名もなく貧しく」>>続きを読む