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とんびのayellowbirdのレビュー・感想・評価

とんび(2022年製作の映画)
3.8
重松清のベストセラー小説を、阿部寛と北村匠海の共演で実写映画化! 瀬々敬久監督がメガホンをとり、幾度途切れても必ずつながる親子の絆を描き出す。
昭和37年、瀬戸内海に面した備後市。運送業者のヤスは愛妻の妊娠に嬉しさを隠しきれず、姉貴分のたえ子や幼なじみの照雲に茶化される日々を過ごしていた。幼い頃に両親と離別したヤスにとって、自分の家庭を築くことはこの上ない幸せだった。やがて息子のアキラが誕生し、周囲は“とんびが鷹を生んだ” と騒ぎ立てる。ところがそんな矢先、妻が事故で他界してしまい、父子2人の生活が始まる。そしてある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがるアキラに、ヤスは大きな嘘をつく…。

“実直な無骨者”を演じたら、右に出る者がいない阿部寛ワールド全開の作品!
かつて放送されたドラマ版では、安男(内野聖陽)と旭(佐藤健)、それぞれの姿が描かれ、佐藤健の演技に涙する場面もあったが、本作は、アサヒ(北村匠海)の視点で物語は進行するが、描かれているのは人一倍実直で無骨なヤス(阿部寛)の姿とそんなヤスを陰で支える故郷の人々である。“アッちゃんは、俺たちみんなで育てたんだ” 照雲の言葉に、古き良き“日本の故郷”の暖かさと安らぎを感じた。
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