大好きな重松清さん原作の同名小説の映画化。重松清作品は学校や家庭を舞台に少年少女の心の成長を綴った作品に定評があり、本作も親子の心のうつろいや優しさが溢れるとても心温まる作品。
さらに昭和時代の地域の絆、子供を地域ぐるみで見守り育てる様子は、社会性という本来人間としての本能であり、育まなければならない大切なものがあることを思い出させてくれる。余談ではあるが、現在子供の学力が高い地域の特性として地域行事やコミュニティーが活発であることが知られている。近所のおっちゃん、おばちゃんが一緒に子供を育てている。とんびが鷹を生んだ所以の一つかと思う。
