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ウィッシュ・ドラゴンの映画初心者のレビュー・感想・評価

ウィッシュ・ドラゴン(2021年製作の映画)
3.4
中華アニメ。Sony Pictures Animationとその他企業の合同?制作。wiki情報によると、Base FXという企業が基本的なことをしているようなニュアンスで書かれていた。

配信のおかげで中華アニメが見れるので良い時代です。最近だと紅き大魚の伝説や小黒戦記などがちょっと話題になりましたが、徐々に日本でも見られ始めてきてるのかなと、自分もそれで知った1人です。

今作ベースとなるのは「千一夜物語」。ディズニーでの「アラジン」なんかが有名。特に、ランプの魔人ならぬ壺の魔人、そしてそれがドラゴンという仕掛け。そのドラゴンとの緩い会話や、そのドラゴンの背景などディズニー「アラジン」の相当なオマージュを感じた。というか、、アラジンの基本構造をそのまま持ってきている。金持ちのヒロインと下町の主人公、敵はヒロインの父親に仕える人間など。そのため、オリジナリティという観点ではそれほど。。。。

オリジナリティはなくとも、とても無難に良く出来てる作品だと思いました。純粋に楽しめてしまった。現代版千夜一夜物語といったところで、そこに中国文化も入ってきているのが面白い。例えば、渋滞に巻き込まれたり、春節の獅子など。敵のやられ方も割りとグロテスクで印象に残る。この作品では父親の造形が良かった。普遍的な見た目なのですが、演技もあってかこの作品で一番好きなキャラクターでした。

映像に関してはやっぱり3DCG感は強い。昨今スパイダーバースといった大作が登場してきているので、そこと比べてしまうのは酷かもしれない(Sony Pictures Animationが関わっているので...)キャラクターモデルもシンプルすぎるといったところも微妙さはある。3DCG作品は予算が露骨に見た目にでる気がするので、映像のリッチさはなかった。

<総評>
無難に楽しめる1本。面白いですが、オリジナリティの面では微妙。アニメーション、映像目的での鑑賞にはそれほど向いていない、映像に強い作品ではない。
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