4時間があっという間!とまでは言わずとも飽きの来ない構成、観賞後すぐにもう一度観たいと思わせる惹きつける作品力に脱帽。
2017年版とどう違うか細かいところはわからないが、明らかに別物で本作は記憶にも残るビジュアルが圧倒的。
週末に観ようと思っていましたが、土日も時間作れるか怪しかったこともあり、平日の仕事終わりに覚悟を決めて4時間本作に身を捧げました。
これは凄い…!!
正直2017年ジョス・ウェドン版『ジャスティス・リーグ』の2時間ですら、重苦しく長く感じてしまった身としては、何回かに分けて観るのもアリかなと思っていました。
ただ、まったく飽きない!ずっと観続けていたい…そんな感情が勝ってしまい、物語自体が軽くはないので一定の長さは感じたんですが、自分の感情に正直に最後まで観入ってしまいました。
2017年版は確か劇場で観たんですが、それ以来観てないこともあり、細かい部分は覚えてません。
だから、どこがどう違うという説明はできないんですが、明らかに2017年版と違うと感じさせます。
もちろん時間が倍になっているので、当然なんですが、初めて観るシーンの目白押し!
あと、色味ですかね。美しく惹き込まれるキャラクタービジュアルと背景が相まって釘付けにさせられます。
作品自体は、
パート1 諦めろ バットマン
パート2 The Age of Heroes
パート3 Beloved Mother, Beloved Son
パート4 Change Machine
パート5 All the King's Horses
パート6 Something Darker
エピローグ A Father Twice Over
の7部構成となっており、エピソードごとに休憩を置きながら区切って観るという手もあります。
ただ、これから観る方は覚悟してください。観始めたら映像に釘付けになり、途中で抜けられなくなります!笑
今回自分が感じた覚えてる範囲での2017年版との違いですが、大きくサイボーグことビクター・ストーン(レイ・フィッシャー)の背景描写にかなりの時間を割いたことです。
2017年版ではイマイチ何のキャラなのかわからず、ジャスティスリーグのメンバーの1人でしかありませんでした。
それが本作では彼の葛藤や役割が描かれることで、思いっきし感情移入できるようになっています。
あとはフラッシュことバリー・アレン(エズラ・ミラー)の必要不可欠な存在感を演出することで、彼に対する愛着は2017年版以上です。2017年版の方がユーモアあるキャラに描かれていた気がしますが、キャラの深掘りがない分、ちょっと煩いなと感じてしまう部分もありました。
ジャスティスリーグはリーダーであるバットマンや戦闘で見せ場がたくさんあるスーパーマン、ワンダーウーマン、アクアマンばかりにスポットが当たりがちです。
ただ本作スナイダーカットでは、少し目立たないようなキャラにもしっかりと光を当てていたのが好印象でした。
ヴィランの描き方も全然違いました。
自分の記憶では2017年版のステッペンウルフ(キアラン・ハインズ)が小物感が出てしまい、物足りなさを感じてしまう一番の要因だった気がします。
ですが、彼にもかなりの尺を使って背景を描くことで、彼には彼なりの使命感を持ってマザーボックスを手に入れようと奮闘する姿を見せられ、かなり魅力的なヴィランに進化していました。
ビジュアルも光沢のある美しいボディに魅了され、本作を出来るだけ高画質で観る動機付けともなるキャラですね。
個人的にジェレミー・アイアンズのアルフレッド役が特にお気に入り。『ダークナイト』トリロジーのマイケル・ケインでアルフレッド役は定着してましたが、アイアンズアルフレッドはキャラ立っててとても良かったですね。
サイボーグとのコミカルなやり取りは特に印象的でお気に入りのシーンです。
とにかく4時間もの映画を観た直後に、もう一度観たい!と思わせてしまうのが本作の大きな魅力でしょう。
Blu-ray買ってしまおうかなと思っちゃうぐらい好きです!はい!
※2021年自宅鑑賞116本目