アラシサン弐

モキシー ~私たちのムーブメント~のアラシサン弐のレビュー・感想・評価

3.8
面白かった。
MeToo以降の価値観を象徴するような作品だった。

スクールカーストやブラック校則の多くは、ジェンダーに対する固定概念に抵抗できなかったものが蓄積されて固まってしまったものだと思うのだけど、それがより差別や性暴力を誘発させてることを訴えてると思った。

ゴリゴリの社会派ではなくて、親友、恋人、母親との関係性で揺さぶってきて、ちゃんと青春映画として観れるのも良い。
親友と恋人がアジア系の人物なのも象徴的。

差別に加担する奴らを全員刺していく訳ではなくて、「これ良くないよね?」って潜在的には思ってるけど世間体的に動けない人たちも巻き込んでいくあたりは希望がある。
「プロミシング・ヤング・ウーマン」は物凄く孤独な戦いだったので‥。

ヴィヴィアンが「ビキニ・キル」とかフィメールパンクに触発されて、どんどんパンクキッズみたいになってくのも面白い。
革ジャンでシャンパンの瓶ラッパ飲みしてるカットお気に入り。
アラシサン弐

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