ルーロー飯

モキシー ~私たちのムーブメント~のルーロー飯のレビュー・感想・評価

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ティーンエイジムービーといえど、現在のムードを知る上で、ふむふむ、と思う点がいくつか。 The Linda Linda’s が演奏するのはBikini KillのRebel Girl。直訳すると反逆ガールズ「どんなルールにも従わない女の子になりたい!」といったメッセージ。90年代初頭、パンクな彼女たちはRiot Grrrl(ライオットガール)と呼ばれた。日本でも、少年ナイフが出てきた頃だ。今やお母さんは牛乳信仰世代。ノスタルジー相まってカセットテープ時代の音楽を題材に目指すべき平等が語られていくのは時流なのでしょう。テラハに出てた女の子もいい役で出てきて、彼女こそ素敵なフェミニストZINEを作りそうね、なんて思ったり。

ところで、この映画を観る前にNetflixの『とんでもカオス!ウッドストック1999』を観た。90年代初頭に知的な(?)パンクムードがあったのに、90年代後半にはあの暴動事件が起こった。人を人として扱われなかったがゆえ起こったことだが、それにしても「ただ暴れればいい」って部分だけ抽出されていたような。音楽ファンの行く果てがアレ?人間って一体?と思わざるを得なかった。だからこそアップデートしていく世界も見れるんだけどね。