アモット

こぼれる記憶の海でのアモットのレビュー・感想・評価

こぼれる記憶の海で(2020年製作の映画)
4.5
むむむ。
これはかなり難しいぞ。
冒頭の海辺のシーンから感じた違和感。
そしてあちこちで違和感ポイントが。

むむむ。
単純じゃねぇーな。
多くはエマ目線で語られるのも違和感。
だからエマ目線と真実(現実)にも違いが出てきて、その中でジュードの発症が。

その鍵は、出会いがハロウィンなのかプールなのか。
答えは劇中に示されているんだろうか。

アルツハイマーや記憶喪失を扱う映画は多いと思うけどそれとはひと味もふた味も違うような、切なさ哀しさの質も別な味がある。

そしてラスト。
きっとあそこでふたりは改めて惹かれ合ったのだと思いたい。
その後は現実がなんとかしてくれる。



◆心に残った一瞬。
前半部、エマの自宅へジュードを招待し、お互いの経歴を語り合うシーン。
酒やドラッグをやめた話を聞いた時、エマが鼻の下あたりを指でひょいとなぞった一瞬。
なんてことないし、きっと演技指導ではなくアドリブだと思いたいんだけど、あまりにもキュートでドキッとした。
こんな箇所にドキッとするのって世界中でたぶん3人くらいしかいないはず。
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