この映画を見ると、否が応でも14歳の自分を振り返る事になると思う。
多感な14歳、過去に辛い記憶がある人は見ていられなくなるかもしれない。
35人全員実名で密着されたドキュメンタリー。
公立の中学校ということもあり、多様性度は非常に高い。
厨二病という言葉で揶揄される事がある程、多感な14歳という年頃。
大人になりきれず、とはいえ完全なる子供とも違う狭間の思春期。
35人の中に過去の自分と重なる部分が皆んなあると思う。
自分の事が大嫌いな子。
子供のままでいたい子。
早く大人になって、今いる環境から抜け出したい子など。
心がひりひりした。
見終えて数時間後、映画の事を思い出して反芻していたら、なんだか泣けてきた。そんな映画。
ドラマティカルな事は何も起きないけれど、皆それぞれ輝いて見えて、大人になり過ぎてしまった私には、35人全員が眩しかった。